年齢を重ねるにつれて目が疲れやすく、ピント も合わせづらいと感じることが多くなるかと思 います。 年齢のせいと軽く考えがちですが、緑内障や 加齢黄斑変性など目の病気が潜んでいる場合も あり、進行すれば失明の恐れもあります。 日本眼科学会や日本眼科医会などでつくる日本 眼科啓発会議では、加齢により目の機能が低下 した状態を「アイフレイル」と名付け、早い 段階で受診など対策を取るよう訴えています。 ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ アイフレイルとは ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ 「フレイル」は、加齢に様々な要因が加わって 心身の機能が衰えて、要介護になる手前の状態を指します。 目の様々な機能も、加齢とともに衰えていきます。 そこに外的要因(生活習慣や喫煙、薬剤など) や内的要因(強い近視や糖尿病、遺伝など)が 加わり、いろいろな目の病気を発症あるいは 予備軍の状態になり、視機能が低下、またはそのリスクが高い状態になります。 これを「アイフレイル」と言います。 その状態を放置していると、重度の障害に陥 り、歩いたり家事をしたり読書を楽しむなどと いった日常生活が制限されるようになり、寝た きりや認知症などで健康寿命が短くなることがあります。 ●代表的な目の病気…白内障、緑内障、加齢黄斑変性など ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ アイフレイルチェックリスト ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ 日本眼科啓発会議は、目の病気の早期発見に つなげるため、アイフレイルチェックリストを作成しました。 1.目が疲れやすくなった 2.夕方になると見えにくくなることがある 3.新聞や本を長時間見ることが少なくなった 4.食事の時にテーブルを汚すことがある 5.眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった 6.まぶしく感じやすい 7.まばたきしないとはっきり見えないことがある 8.まっすぐの線が波打って見えることがある 9.段差や階段が危ないと感じたことがある 10.信号や道路標識を見落としたことがある 上記の10項目のうち、2つ以上あてはまる場合 は、アイフレイルの可能性があります。 早期に発見できれば、適切な予防・治療が 可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。 早めに専門医に相談して、目の健康寿命を延ばしましょう。