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【 乾燥による肌トラブル 】
CATEGORY:Life
2022.1.15更新
冬は気温や湿度が低いうえに、エアコンの使用
によりさらに湿度の低下を招いています。
肌が乾いてカサカサしたり、かゆみが出たり、
乾燥肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。 

冬の乾燥肌トラブルは、なかなか治りにくく、
冬の間ずっと悩みを抱えたままの方が多いようです。
肌トラブルを繰り返さないようにしっかりケア
を行い、肌の細胞を元気に保ちましょう。

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        肌トラブルの原因
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健康な肌は、表皮の外側にある角質層が水分を
しっかり保ち、さらに外側の皮脂膜が肌の潤い
をキープすることで、外の刺激から肌を守っています。
しかし、一度このバリア機能が低下すると、
刺激を受けやすくなり、肌あれ、ひび、あかぎ
れ、かゆみなどの肌トラブルが起きやすくなってしまうのです。

冬は、寒さと乾燥が肌のバリア機能を低下させ
てしまいます。また、乾燥以外にも、寒さによ
る血行不良、ストレス、栄養の偏り、睡眠不
足、喫煙、過労、加齢などもバリア機能を低下
させる原因になります。30歳を過ぎた頃から、
皮脂量は急激に下降線をたどるため、
年齢とともにケアが必要になります。

その他にも、今の日本人は清潔好きで、入浴時
に肌を洗い過ぎることも乾燥肌トラブルの一因
になっていると考えられています。

 
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        乾燥による肌トラブル
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<すねの粉ふき肌>
皮膚の表面が乾燥してカサカサし、白く粉をふいた状態になります。
悪化すると肌に亀裂が入ってひび割れてしまいます。

<ひび、あかぎれ>
乾燥に加えて寒さや、水仕事により手や指の
血行が悪くなり、皮膚の表面に亀裂が入った状態です。
赤くただれたり、強いかゆみも起こります。
一般的に、皮膚が割れる症状で軽いものを
「ひび」、深く割れて赤い内部が見えたり、
出血や炎症が起きているものを「あかぎれ」と呼びます。

<手あれ>
手の皮脂が減少して、バリア機能が低下し、
手や指に炎症ができた状態です。
進行するとひびやあかぎれへと症状が進む場合が多くあります。

<かゆみ>
肌のバリア機能が低下すると、肌は敏感にな
り、少しの刺激でもかゆみを感じやすくなります。
かくことで肌を傷つけ、症状悪化を招き、かゆ
みが治まらない悪循環のサイクルが生まれます。
 
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        肌トラブルの予防
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<暖房使用時のポイント>
●エアコン、ストーブ、電気こたつ、電気毛布などの使用は最低限にとどめる
●加湿器を併用して、部屋の湿度を適度に保つ
●洗濯物を部屋干しすると適度に加湿され省エネにもなる

<肌着のポイント>
●ウールやナイロン製のものは避けて、木綿や絹製のものにする
●肌を締めつけない、ゆったりしたものを選ぶ
●脱ぎ着する時は、肌に強く擦れないよう注意する
●柔軟剤や漂白剤の使用は避ける

<入浴時の注意>
●石鹸類を過度に使うと、皮脂が失われすぎる場合があるので適度に使う
●石鹸類はアルカリ性のものは避け、肌にやさしい弱酸性のものを選ぶ
●ゴシゴシ洗いすぎると角層が剥がれてしまうため、なでるようにやさしく洗う
●湯温が高いほど皮脂が失われるため、ぬるめの湯にする
●風呂上がりにはすぐに保湿する

<食事のポイント>
アルコール類や香辛料、熱い料理などは、
血管を広げてかゆみを引き起こす原因になる場合があります。
なるべく控えるようにしましょう。 
極端なダイエットや偏食はやめて、栄養バラン
スのとれた食事を心がけます。
豆類・鶏卵・野菜類・果実類・漬物類・きのこ
類などを食べ、ビタミンA、Eを積極的に取るとよいでしょう

●各種ビタミンと肌における主なはたらき
・ビタミンA(β-カロテン)…肌荒れ防止、皮膚の免疫機能の維持
・ビタミンB群…皮膚の新陳代謝促進、発育促進
・ビタミンC…コラーゲンの生成
・ビタミンE…皮膚の血液循環改善

<毎日の暮らしで予防>
肌の代謝を低下させないように、適度な運動と
休養、そして十分な睡眠をとって規則正しい生活をすることが基本です。
寝不足を避けて、疲労をためないように注意しましょう。
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